北朝鮮との交渉チャンネルが米国より少ない日本

 10月10日の朝鮮労働党創立71周年に、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が核実験やミサイル発射実験がするのではと、日本のどのマスメディアも大きく報道。

清津の銅像と人々
清津(チョンジン)で銅像に献花する女性たち(2015年6月19日撮影)

 北朝鮮をめぐるわずかな動きでも細かく伝えているにも関わらず、重要な動きでありながらほとんど触れようとしていないことも多い。

 先週、北朝鮮外務省の国連担当である李東一(リ・トンイル)氏が、国連総会第一委員会において発言。

 「わが国は米国の敵視政策により自衛目的で核兵器を持った。国家の主権を脅かされない限り、わが国は責任ある核保有国として核兵器を最初に用いることはない」

 北朝鮮は今までにもたびたび核兵器の「先制不使用」を表明してきた。しかし日米韓は、政府だけでなくマスメディアもそれを黙殺している。

 他にも最近の動きで、日本で報じられていないことがある。「ニューヨーク・タイムズ」は8日、ビル・リチャードソン前ニューメキシコ州知事の側近が率いる米国の民間訪問団が9月24日~27日まで北朝鮮を訪れたと報じた。

 この訪問団は、朝鮮戦争で戦死した米兵の遺骨発掘の再開、北朝鮮で拘留されているバージニア大生の釈放、北朝鮮北部の台風被害への支援などについて議論したという。

 ホワイトハウス「国家安全保障会議(NSC)」のネッド・プライス報道官はこの代表団に対し、「人道主義的努力を支持する」と明らかにした。

 北朝鮮ともっとも厳しく対峙している米国でも、多数の対話のチャンネルを持っている。ところが「北朝鮮憎し」一色の日本は、一切の対話・交流を認めようとしない雰囲気のままだ。その責任は、極端な北朝鮮バッシングを続けてきた安倍首相にある。

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プロフィール

こだわりジャーナリスト

Author:こだわりジャーナリスト
フリーランスのジャーナリストとして長年にわたりさまざまな取材を行い、数多くのメディアで発表してきました。
海外取材は200回近くで、そのうち北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)へは数十回です。現在、年1~3回の訪朝をしています。
掲載写真は、引用先が非表示のものは筆者撮影です。なお、このブログに掲載している映像と文章は日本の「著作権法」と国際的な著作権条約で保護されており、無断使用はできません。転載を希望される場合は、事前にご連絡ください。

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