北朝鮮核実験は米朝接触決裂の結果

 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)への国連安保理による制裁決議への動きが活発になっている中で、昨年12月末に北朝鮮と米国が接触していたことが明らかになった。

板門店
北朝鮮側から見た板門店(2007年8月19日撮影)

 米国務省のカービー報道官は21日、北朝鮮から平和協定締結の交渉を提案してきたことを公表。そして、交渉では非核化も議論すべきと伝えたところ北朝鮮が拒絶したために交渉に至らなかったとした。その結果、1月6日に北朝鮮は核実験を実施した。

 朝鮮戦争の休戦協定を平和協定にするための北朝鮮による米国への提案は絶えず行われてきた。米国が今回、交渉のための接触に応じた理由は「戦略的忍耐」という名のもとで何もしないという北朝鮮政策の結果、北朝鮮の「核・ミサイル」開発だけが着実に進んだことへのオバマ政権のあせりによるものだろう。

 こうした動きの中で日本の安倍晋三首相は、北朝鮮との外交交渉を重視していないことが改めて明らかになった。

 2月9日、北朝鮮による長距離ロケットの発射に関して日米首脳が電話で会談した。その際にオバマ大統領は、安倍首相が5月上旬に予定しているロシア訪問を自粛するよう要請。だが在任中に「北方領土問題」の解決を目指す安倍首相は、予定通りに訪ロするという。

 独立国家としての体面をかなぐり捨て、対米追随の外交政策を続けてきた安倍首相。にもかかわらず「北方領土問題」では、米国からの再三の自粛要請があったにもかかわらずそれに応じないという決断をした。

 そうであるならば、「北方領土問題」よりも早く解決しなければならない多くの重要課題がある北朝鮮との交渉を進める方が先ではないか。

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プロフィール

こだわりジャーナリスト

Author:こだわりジャーナリスト
フリーランスのジャーナリストとして長年にわたりさまざまな取材を行い、数多くのメディアで発表してきました。
海外取材は200回近くで、そのうち北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)へは数十回です。現在、年1~3回の訪朝をしています。
掲載写真は、引用先が非表示のものは筆者撮影です。なお、このブログに掲載している映像と文章は日本の「著作権法」と国際的な著作権条約で保護されており、無断使用はできません。転載を希望される場合は、事前にご連絡ください。

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