北朝鮮核実験③ 北朝鮮が核実験中止の条件を提案!

 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)への制裁について、日本・米国・韓国と中国・ロシアとの考えの違いが明確になってきた。

 今月8日、中国外務省の華春瑩報道官が「北朝鮮核問題の本質的な責任は米国にある」と明確に述べた。このように認識しているため、制裁強化のための日米韓による執拗な働きかけを受けながらも慎重な姿勢を続けている。これはロシアも同じである。

米国批判の切手 (2)
ロシアとの友好のために、2015年に発行された北朝鮮切手

 「ロシアと中国は、日本や米国、韓国と異なり、北朝鮮の崩壊や、政権交代を有益と見なしていない。露中はミサイルや核など具体的な軍事計画に対しては制裁を導入することに賛成だが、経済の民間部門を窒息させるようなそれを望んではいない」

 14日のロシア国営通信の「スプートニク」は、「ロシア科学アカデミー東洋学研究所」のアレクサンドル・ヴォロンツォフ朝鮮研究室長のこのようなインタビューを掲載。これはロシア政府の見解と思われる。そして米国の責任について言及。

 「1953年の古い(筆者補足:朝鮮戦争の)停戦合意を脱し、北朝鮮と米日韓の間に平和条約が締結され、外交関係が樹立されねばならない。こうしたプロセスの中で、米国は北朝鮮に保証を与えるだろう。攻撃しない、という保証、軍事的手段で政権を交代させない、という保証を。しかし米国は、様々な理由を設けて、頑なに保証を拒んでいる」

 つまりロシアは北朝鮮への制裁強化に否定的で、米日韓が北朝鮮と平和条約を締結して体制保障をすべきというのだ。

 15日には、北朝鮮外務省が重要な談話を発表した。

 「米国の合同軍事演習中止対われわれの核実験中止の提案を含むすべての提案は今も有効である」

 米韓合同軍事演習を中止するならば核実験を一時中止するという内容で、昨年1月に米国へ伝えられたものを改めて表明した。1年前とは状況がまったく異なる核実験直後の提案であり、極めて重要だ。

 米国と韓国は2月に予定している合同軍事演習を中止し、北朝鮮との対話に踏み出すことが最善の策だろう。

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プロフィール

こだわりジャーナリスト

Author:こだわりジャーナリスト
フリーランスのジャーナリストとして長年にわたりさまざまな取材を行い、数多くのメディアで発表してきました。
海外取材は200回近くで、そのうち北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)へは数十回です。現在、年1~3回の訪朝をしています。
掲載写真は、引用先が非表示のものは筆者撮影です。なお、このブログに掲載している映像と文章は日本の「著作権法」と国際的な著作権条約で保護されており、無断使用はできません。転載を希望される場合は、事前にご連絡ください。

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