2023年 新年にあたって

          2023年 新年にあたって

ウエイトレス
朝鮮民主主義人民共和国の、北東部の海に面する咸鏡北道(ハムギョンプクド)鏡城郡(キョンソングン)。長旅の途中でここの温泉に入り、近くの旅館に投宿した。建物は古いものの、雰囲気が良くて手入れが行き届いている。何よりも、従業員の純朴さが心に残った(2015年撮影)

私は日本による植民地支配・侵略の被害者や、日本が関わる大規模な環境破壊の取材を続けてきました。そのためアジア太平洋の国々を訪れた回数は約200回。ところが、新型コロナウイルスによって3年間も海外へ出ていません。

ですがこの状況を逆手に取って、写真展「平壌の人びと」を全国各地で開催しています。昨年は、大阪・埼玉・新潟・鳥取・岡山・名古屋・奈良・札幌・横浜・北九州。2021年を合わせると14都市で延べ約9000人にご覧いただきました。「高麗博物館」(東京都)では5月3日~7月2日に、前期・後期と分けて展示します。

朝鮮民主主義人民共和国は核・ミサイル開発を行なう理由を、米国による大規模な軍事攻撃から国を守るための最大の抑止力だとしています。

昨年11月18日に発射実験が行なわれた大陸間弾道ミサイル「火星17」は米国全土を射程に収め、複数の核弾頭の搭載が可能と推察されます。もはや「開発」の段階は終ったようです。米国が置かれている状況は大きく変わったのであり、バイデン政権は制裁緩和をしながら朝鮮との現実的な交渉をするしかありません。

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プロフィール

伊藤孝司

Author:伊藤孝司
フリーランスのジャーナリストとして長年にわたりさまざまな取材を行い、数多くのメディアで発表してきました。
海外取材は約200回で、そのうち朝鮮民主主義人民共和国へは40回以上です。現在、年2~3回の訪朝をしています。
掲載写真は、引用先が非表示のものは筆者撮影です。なお、このブログに掲載している映像と文章は日本の「著作権法」と国際的な著作権条約で保護されており、無断使用はできません。転載を希望される場合は、事前にご連絡ください。

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平壌日記 PYONGYANG DIARY