北朝鮮「特別調査委員会」の「よど号」聴取が止まった

 米国のオバマ大統領は2日、「ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)」へのサイバー攻撃などへの対抗措置として、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の情報・工作機関である偵察総局など3組織と10人を制裁対象に追加指定した。

 アーネスト大統領報道官はこのことについて「われわれの対応の第1弾」と語り、北朝鮮へのさらなる措置の実施を示唆。米朝関係は、再び悪化の方向へ進むだろう。

よど号学習会
小西隆裕さんの執務室で学習会をする「よど号グループ」(9月29日撮影)

 北朝鮮の「特別調査委員会」は、平壌(ピョンヤン)で暮らす「よど号グループ」に対し、11月17日と20日に「欧州拉致疑惑」に関する事情聴取を実施。その後も、聴取は継続されるとみられていた。
 ところが2日の私の取材で、「よど号グループ」への事情聴取は止まっていることがわかった。

 「特別調査委員会」は、衆院選後の日本の動向を見極めた上で、「よど号グループ」を含む「日本人調査」の報告を出してくる可能性があるとみられていた。
 だがそうした時にオバマ大統領は、SPEへの大規模なサイバー攻撃を北朝鮮の犯行であると断定。そして、その証拠が極めて貧弱であるにもかかわらず、具体的な報復を開始したのである。またしても、大きな過ちを犯そうとしている。

 オバマ政権の北朝鮮への強攻策が、「特別調査委員会」による「日本人調査」とその報告にすでに影響を与え始めている可能性がある。

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フリーランスのジャーナリストとして長年にわたりさまざまな取材を行い、数多くのメディアで発表してきました。
海外取材は200回近くで、そのうち北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)へは数十回です。現在、年1~3回の訪朝をしています。
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