北朝鮮 猛暑の農作物への影響は

 世界的な猛暑が続き、8月3日にはスペインのエル・グラナドでは46・4度になった。日本海(東海)の海水温が高いため、それに面する日本や朝鮮半島では高温が続いている。

水泳場の人々
平壌市内にある「紋繍(ムンス)遊泳場」で遊ぶ人たち(2018年6月27日撮影)

 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の「労働新聞」2日付は、7月下旬から35度を超えるなど気象観測開始以来の高温を記録し、7月30日には慈江道(チャガンド)で40・7度に達したと伝えている。「前例のない自然災害」によりイネやトウモロコシなどの農作物が被害を受け始めており「総力をあげて闘う」と宣言。

 6月下旬に、平壌市内にある「紋繍(ムンス)遊泳場」へ行ってみた。雨が降っていたので屋外プールで泳いでいる人は少なかったが、屋内は平日にもかかわらずたくさんの人でにぎわっていた。

 私は十数年前に地球温暖化による海面上昇について、マーシャル諸島・ツバル・フィジーで取材。世界の国々が自国の利益を優先して温室効果ガスの大胆な削減ができなければ、地球環境はとんでもない状況になると確信した。

ミリ島の倒れたヤシの木
マーシャル諸島の海岸が海面上昇によって侵食されている(2001年9月撮影)

 干ばつと水害が次々と襲う時代は、私の予測よりもはるかに早くやってきた。年によって差はあるものの、こうした異常気象は「日常」となるだろう。

 北朝鮮の農業は、化学肥料やポンプによる灌漑を減らすなど石油に依存しない「自力更生農業」として成果を上げてきた。しかし長期の制裁を受けてきたことで生産体制に余裕がないため、深刻な自然災害は農作物生産量を間違いなく減らすだろう。
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プロフィール

こだわりジャーナリスト

Author:こだわりジャーナリスト
フリーランスのジャーナリストとして長年にわたりさまざまな取材を行い、数多くのメディアで発表してきました。
海外取材は200回近くで、そのうち北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)へは数十回です。現在、年1~3回の訪朝をしています。
掲載写真は、引用先が非表示のものは筆者撮影です。なお、このブログに掲載している映像と文章は日本の「著作権法」と国際的な著作権条約で保護されており、無断使用はできません。転載を希望される場合は、事前にご連絡ください。

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