北朝鮮で予防隔離を受けた!(上)

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)がエボラ出血熱の国内への侵入を防ぐために、10月29日から厳しい対策を実施している。そのため、平壌(ピョンヤン)でサッカーやバレーボールの試合を行う予定だった「日本体育大学」や、粉ミルク支援をしているNGO「ハンクネット・ジャパン」といった日本の団体による訪朝も中止された。

 対策は空港だけでなく、開城(ケソン)工業団地へ陸路で出入りする韓国人などへの検査のためにサーモグラフィーカメラが近く設置される。影響を受けているのは北朝鮮への入国者だけではない。平壌駐在の外国公館や国際機関の職員は、再入国が困難になるかも知れないため北朝鮮を出国できずにいる。

 エボラ対策を行っているのは保健省・農業省・労働省・鉄道省などからなる「国家緊急防疫委員会」。入国したすべての外国人と自国民に対して21日間の隔離・予防観察を実施している。隔離場所は、外国公館や国際機関の職員は自らの代表部、在日朝鮮人は「平壌ホテル」など。そしてエボラ出血熱の発生地域からの入国者は、平安南道(ピョンヤンナムド)の「清川江(チョンチョンガン)ホテル」と、平安北道(ピョンヤンブクド)の「鴨緑江(アムロッカン)ホテル」である。

SARS隔離
「清川江ホテル」では、毎朝、部屋にやって来る看護士たちから体温と脈拍を調べられた(2003年5月1日撮影)

 2002年から翌年にかけて、SARS(重症急性呼吸器症候群)が中国を中心に拡大した。その際に私は、北朝鮮で10日間の予防隔離を受けた。エボラ出血熱での隔離も、ほぼ同じように実施されているのだろう。(続く)

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こだわりジャーナリスト

Author:こだわりジャーナリスト
フリーランスのジャーナリストとして長年にわたりさまざまな取材を行い、数多くのメディアで発表してきました。
海外取材は200回近くで、そのうち北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)へは数十回です。現在、年1~3回の訪朝をしています。
掲載写真は、引用先が非表示のものは筆者撮影です。なお、このブログに掲載している映像と文章は日本の「著作権法」と国際的な著作権条約で保護されており、無断使用はできません。転載を希望される場合は、事前にご連絡ください。

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