「高麗航空」機内で消された写真

 今日の「朝鮮中央通信」は、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が平壌国際空港の建設現場を指導したと報じた。その中で、ターミナルビルが「主体性・民族性が生かされるように仕上げる課題を与えたが、そのように出来ていないと指摘」。そして、内部の仕上げ工事を中止して再検討するよう指示したという。

平壌空港新ターミナル建設工事
「朝鮮速度」との看板が掲げられた工事中の新ターミナルビル(2014年9月29日撮影)

 着工から遅々として進まなかった空港の改築工事だが、ターミナルビルと誘導路の建設のためにたくさんの人民軍兵士が動員されている。私は、最近では9月23日・29日、10月2日・9日とこの空港を利用したが、そのたびに工事は進展していた。多くの作業が機械を使わずに行われているにもかかわらず、大変なスピードだ。

平壌空港滑走路建設工事
機内で消去された空港内の建設現場の写真(2014年9月29日撮影)

 10月27日から30日まで訪朝した日本政府代表団への同行記者団は、空港での建設工事のようすの撮影を禁止されたという。空港当局がそのような措置を取っていることを知らされていない私は、9月29日に出国する際に写真を撮った。ところが、離陸した高麗航空の機内で男性の乗員から呼ばれ、デジタルカメラの画像を見せるように言われた。結局、119枚もの写真を消去させられたのである。それは空港での建設工事だけでなく、通勤する空港職員や朝もやの中を歩く人々といったものもある。
 30回以上も取材で訪朝しているが、どのような基準で撮影を禁止しているのかいまだに分からない。TBSの同行記者に報道内容について事情説明を求めたこともそうだが、あまりにも対応が過敏すぎる。しかもそれが、今年になって強化されたような気がする。

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プロフィール

こだわりジャーナリスト

Author:こだわりジャーナリスト
フリーランスのジャーナリストとして長年にわたりさまざまな取材を行い、数多くのメディアで発表してきました。
海外取材は200回近くで、そのうち北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)へは数十回です。現在、年1~3回の訪朝をしています。
掲載写真は、引用先が非表示のものは筆者撮影です。なお、このブログに掲載している映像と文章は日本の「著作権法」と国際的な著作権条約で保護されており、無断使用はできません。転載を希望される場合は、事前にご連絡ください。

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