トランプ政権は北朝鮮へ3月に軍事攻撃か?

 米国トランプ大統領が政権スタート時には北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)との対話を模索するのではとの希望的観測は見事に打ち破られ、米朝関係は一気に極めて危険な状況に突入しようとしている。

将校
板門店(パンムンジョム)の朝鮮人民軍将校(2016年8月21日撮影)

 ジェームズ・マティス米国防長官は、就任後の初訪問地として韓国と日本を選んだ。トランプ政権は北朝鮮の米国へ到達する核・ミサイルを深刻に捉え、その開発を阻止するという決意の表明である。

 マティス国防長官は韓国で「米韓同盟はアジア太平洋地域の平和と安定を支える重要な柱。いかなる核兵器使用に対しても効果的・圧倒的に対応する」と表明。そして、サ-ド(THAAD・高高度ミサイル防衛システム)の計画通りの配備を確認し、3月の米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」をさらに強化して実施することに合意した。

 今までも米韓合同軍事演習は南北間の軍事的緊張状態を極めて高め、一色触発の状態だった。それは「演習」という名目で、最新兵器や特殊部隊が北朝鮮にそのまま攻め入ることが出来てしまうからだ。

 それでもオバマ政権時代は、北朝鮮を軍事的に威圧するための恒例行事的なものだった。だがトランプ政権は、それを変えるかも知れない。南北間で極度に緊張が高まっていない状況であっても、侵略として国連や国際社会から非難されるのを承知の上でいきなり軍事攻撃する可能性がある。

 韓国の大統領選挙は4月下旬か5月上旬に実施される。2月1日、有力候補の潘基文(バン・ギムン)前国連事務総長が出馬断念を表明。これで最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が極めて有利になった。

 文在寅氏であれ、その次に支持率の高い李在明(イ・ジェミョン)城南(ソンナム)市長であれ、北朝鮮との対話・融和政策へ舵を切るのは確実。つまり韓国で新政権が誕生したならば、トランプ政権は北朝鮮への軍事攻撃の機会を失うのだ。その前に、北朝鮮へダメージを与えようとするかも知れない。

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プロフィール

こだわりジャーナリスト

Author:こだわりジャーナリスト
フリーランスのジャーナリストとして長年にわたりさまざまな取材を行い、数多くのメディアで発表してきました。
海外取材は200回近くで、そのうち北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)へは数十回です。現在、年1~3回の訪朝をしています。
掲載写真は、引用先が非表示のものは筆者撮影です。なお、このブログに掲載している映像と文章は日本の「著作権法」と国際的な著作権条約で保護されており、無断使用はできません。転載を希望される場合は、事前にご連絡ください。

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