北朝鮮と韓国の戦争記念館はそっくり

 同じ民族同士で戦った朝鮮戦争の記念館が、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と韓国の双方の首都にあります。今年4月に平壌(ピョンヤン)の「祖国解放戦争勝利記念館」を見たこともあり、ソウルにある「戦争記念館」をどうしても見たくなりました。

韓国戦争記念館軍艦
ソウルの「戦争記念館」の軍艦(2014年9月10日撮影)

 ひとことで言うと、体制がまったく異なるにも関わらず、この二つの記念館はコンセプトがそっくりなのです。超豪華で巨大な展示館があり、その前には軍艦から航空機や戦車などの大型兵器が、これでどうだ!というほどたくさん並ぶ。そして戦う兵士らの大きなブロンズ像が置かれている。8月16日のこのブログに掲載した平壌での写真と比較してみてください。

 これは偶然でも、どちらかが真似たということでもないでしょう。南北合わせて70回以上も取材に行き、それぞれの社会を細かく観察してきた私としては、これは“民族性”によるものだと思います。南北分断から来年で70年。同民族なので当然のことですが、まったく異なる社会体制が長期にわたって続いてきたにもかかわらず、物事の捉え方や考え方は同じなのです。戦争で“敵”に勝利したという記念館までが、同じ発想で創られているとは・・・。これは悲しい現実です。

韓国戦争記念館兵士像
「戦争記念館」の戦う兵士のモニュメント(2014年9月10日撮影)

 9月19日のメディア各社の報道によれば、北朝鮮による拉致被害者を含む「日本人調査」の第1回報告が、大幅に遅れそうです。日朝の水面下での交渉で、北朝鮮が求める「万景峰92号」日本入港などの制裁解除追加について合意できなかったことが原因のようです。そもそも「調査は1年程度」とされているにもかかわらず、マスメディアが煽ったこともあり、日本側はあまりにも最初の報告に期待し過ぎていました。
 私は、日朝関係の変化に振り回されることなく、両国間に横たわる諸問題についてマイペースで取材を続けていきます。時にはスクープを狙いながらも・・・。

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プロフィール

こだわりジャーナリスト

Author:こだわりジャーナリスト
フリーランスのジャーナリストとして長年にわたりさまざまな取材を行い、数多くのメディアで発表してきました。
海外取材は200回近くで、そのうち北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)へは数十回です。現在、年1~3回の訪朝をしています。
掲載写真は、引用先が非表示のものは筆者撮影です。なお、このブログに掲載している映像と文章は日本の「著作権法」と国際的な著作権条約で保護されており、無断使用はできません。転載を希望される場合は、事前にご連絡ください。

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